20 フールモ






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サザナは続けて

「とにかく
俺も長い話が嫌いだから割愛する

いま
この時点において
親父はもちろん

俺とナゥナも
実戦向きの年齢にある

この時代で大きな戦が始まる

それに向けての準備が
ことの真相だ

だが まだ俺とナゥナは力不足だ

そこで

未来のある国で
十二器の一つを奪う

その道具により俺は力を得る 

ナゥナはその十二器争奪戦によりレイリョクが強化される

争奪戦にはナゥロ…母さんも参戦する

母さんはずっと
俺とナゥナを陰から守っていたらしい

そしてレイリョクにより俺とナゥナを教育していた

だが
時を越えて与えられた知識は
時の掟により消える

消えた知識を
必要なときに取り出せるように
母さんがレイリョクで調整していたらしい

時の掟の隙間で
そんな調整ができるなんて
母さんのレイリョクは……

とにかく……

いま
この時代に戻った俺とナゥナは
すべての期間の記憶を取り戻した
だから
この時代で育った者にわからない感覚が
備わっている 」



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ザナザは

「なに!ナゥロのやつは

お前らを1人で こっそり未来で教育してやがったのか!

許せんな

母さんも成敗する! 

いや…勝てんな…

そもそも母さん ナゥロは
未来で息子と娘を教育しながら

この時代では
漁師将軍の俺を密かに教育していたことになる

勝てるわけがない……いや……しかし……何か
方法が…… 」

「親父……
とにかく
親父は ここに来るタクトフービを捕まえて
拐かしの罪によりタクトフービを竜Q王に つき出してくれ

それがタクトフービ登用のきっかけに
なる予定だ  」

「タクトフービ
たしかに軍師向きの生け簀かない曲がりくねったやつのようだから
使えるかもしれん
母さんが承知しているなら間違いなかろう
よし 引き受けた


拐われた幼いお前たち二人は
どうする? 」

「俺とナゥナが
幼い俺とナゥナを
未来に運ぶ
あの馬脚舟で  」



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確かに
V谷国人だ

なぜか
真新しい剣を持っている
真新しい鎧さえ身に付けている


V谷国と竜Q国との国境は狭い

V谷国は小国で
竜Q国は大国だ

だから国境が狭いのはV谷国の責任だ

などという愚かな思考を
選ぶ

数多の思考を編んでは解く
また編んでは解く

ゆっくりと
のんびりとした思考遊戯なのに

この男の思考は光速を越える

思考遊戯が光速を越える速度の男なのだが

しょぼくれた男だ

平凡な顔立ち

いつもニコニコしているのに
なんだが
しょぼくれた感じを他人に与える

あほのような男だ

だが男は
あほではない

真新しい剣を持って向かってくるV谷の部隊を

しなやかな細い棒を使って撃退している男は
あほではない

竜Q国の
第二軍師であり
将軍でもある

しょぼくれた男の名は

フールモ